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箱根駅伝はなぜ正月に行われるの?寒い真冬に走る理由とは?

箱根駅伝はなぜ正月に行われるの?寒い真冬に走る理由とは?

お正月の風物詩として定着してきた箱根駅伝

なぜこんな寒い真冬に、しかもお正月に箱根駅伝を行っているの?

と疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

寒い中、ランニングシャツと短パンで走っている選手を見て、「寒そう~、でもすごい!」と感じますよね!

そこで、この記事では、

  • 箱根駅伝はなぜ正月に行われるのか?
  • 箱根駅伝を寒い真冬に走る理由とは?

の項目についてお伝えしていきます。

 

箱根駅伝はなぜ正月に行われるの?

正月 迎春の壁紙
では、なぜ箱根駅伝は正月に行われるようになったのでしょうか?

調べたところ、どうも3つの理由があるようです。

 

理由①:お正月は最も交通量が少ない時期だから

箱根駅伝は、東京から神奈川県箱根までの交通量がとても多い国道1号線で行われます。

普段からとても交通量が多い国道1号線ですが年末年始は比較的交通量が少なくなります。

交通量の少ないお正月は、1年の中で最も交通規制しやすい時期だからお正月の時期に箱根駅伝が行われるようになりました。

 

最初の箱根駅伝は2月のバレンタインの日だった!?

箱根駅伝は最初の頃はお正月の開催ではありませんでした。

箱根駅伝が初めて開催されたのは、1920年(大正9年)の2月14日

しかも、今で言うバレンタインの日!

102年も前のことだったのです!

「2月14日13時スタート→15日にゴール」という日程で行われたそうです。

当時は、マラソンの父とも呼ばれる金栗四三(かなくりしそう)さんが「五輪オリンピックで活躍できるマラソン選手を育成したい」という思いから箱根駅伝を開催しました。

ちなみに第1回大会の名称は「四大校駅伝競走」と呼ばれ、早大、慶大、明大、東京高師(筑波大学)の4大学校が参加しました。

金栗四三さんは、大河ドラマ「いだてん」の主人公として、歌舞伎役者の六代目 中村勘九郎さんが演じられたことでも有名ですよね!

その後は、1月4日~13日の期間で2日間開催されたりという、年度によって、日程が違っていたようです。

1927年(昭和2年)第8回大会は、4月9日・10日の2日間に開催されたこともありました。

 

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理由②:大学が冬休みだから

2つ目の理由は、大学が冬休みだから、駅伝大会に参加しやすかったからです。

今でこそ、駅伝やマラソン大会などスポーツ大会があれば、学業よりも大会が優先という時代ですが、当時はそうではありませんでした。

箱根駅伝の第1回大会は、1920年(大正9年)のことです。

午前中に授業を受けて、午後から箱根駅伝に参加というスケジュールだったようです。

レースの途中で日が暮れて、往路の終盤5区を走る選手たちは暗闇の中を走っていたそうです。

暗闇の中で道に迷わないように、地元の方々が松明(たいまつ)をもって伴走してくれていたようです。

当時は、今よりも過酷な大会だったようですね!

 

理由③:観光客を呼び込むため

理由3つ目は、観光客が減る冬に箱根に人を呼び込むためだったという説です。

当時は、たすきを手紙に見立て、選手が飛脚のように、東京から箱根までの東海道の宿場町を引き継ぎ、たすきを届けるものだったそうです。

  • 終着点が箱根宿(東海道五十三次の10番目の宿場町)のあった箱根郵便局だった。
  • 中継地点が川崎宿(東海道五十三次の2番目の宿場町)のあった鶴見、戸塚(宿)、平塚(宿)、小田原(宿)である。

上記のように、根拠がない説では無さそうです。

飛脚とは?

江戸時代、今の郵便や電話の役目をしていたのが飛脚です。
幕府は、各宿場に飛脚を置いて、公用の手紙や荷物をリレーしながら目的地まで届けました。
江戸から京都までは約492km、普通、歩くと2週間ほどかかりますが、飛脚はわずか3~4日で走ったのです。          東海道への誘いより

現在では、有数の温泉観光地として有名な箱根ですが、100年前の寒い時期には交通手段も限られており、観光客が少なかったという理由も納得できますよね!

 

なぜ寒い真冬に駅伝をするのか?

寒い季節 手を温める女性
もう一つ、気になるのは、なぜ、寒い冬に駅伝が行われるのか?真冬に走る理由はなぜなのか?です。

マラソンを走るのに適した気温は、フルマラソンの記録が3時間30分未満で走るトップランナーであれば、気温が6~8℃が最適と言われているそうです。

一般的にスポーツに適しているのは、春秋ではと思われがちですが、マラソンや駅伝などの場合は冬が最適のシーズンなのです。

一般市民ランナーでも、10℃以下が最適だと言われています。

   参照元:ウェザーニュース フルマラソンに最適な気温とは?

ちなみに、箱根駅伝の選手は、約1時間強の時間で20kmの距離を走っているそうです。

ものすごいスピードで、走っているのですね!

 

まとめ

箱根 富士山

以上、箱根駅伝はなぜ正月に行われるのか?箱根駅伝を寒い真冬に走る理由とは?と題してお送りしました。

箱根駅伝がお正月に開催されるまでには紆余曲折があったことが分かりましたね!

こんな寒い中、ランニングシャツと短パンで走らなくてもいいのでは?とテレビを付けた瞬間に思いました。

しかし、寒い冬こそが、駅伝ではベストタイムが出しやすい時期だったんですね!

寒い中、頑張っている選手たちを見て、心震わされるものがありますよね!

箱根駅伝を見て活力をもらう人もいることでしょう。

1月2日・3日の箱根駅伝、これからも楽しみに見ていきたいと思います(^^)



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